一般社団法人マリノフォーラム21は「環境、水産業の活性化と持続的発展を目指した技術革新・技術開発」、「開発途上国の水産振興」にチャレンジします!!

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鰻供給安定化事業のうち遺伝情報を活用した鰻資源管理育種等技術開発事業

現在、ウナギ養殖では、養殖用種苗の全量を天然シラスウナギ資源に依存しています。近年、特に平成22年(2010年)以降、ニホンウナギの分布域全域でシラスウナギの来遊量がかつてないほどに低水準となり、養殖用種苗確保が困難になりつつあります。また、天然シラスウナギの継続的な漁獲による天然ウナギ資源への影響が懸念されています。
 本事業では、ニホンウナギの系群構造・分布状況の把握、人工種苗量産化、輸入シラスウナギにおける異種ウナギ混在防止等に資するため、遺伝情報を活用し、系群判別や養殖に適したウナギの選別、異種ウナギ混在判別の技術開発等を目的として、水産総合研究センター、北里大学等と共同で、ニホンウナギのゲノム情報を整備するとともに、この遺伝情報を活用し、ニホンウナギの分布域から得られるシラスウナギを用いて集団構造の分析を行い、系群判別に利用可能なDNAマーカーの開発を行います。本会では特にインドネシア、フィリピンからのシラスウナギサンプルの収集を担当します。